Hyundai様は、Siebelライセンスの満了とSalesforceへの移行を控え、顧客データがNDMS・GCRM・AWS・Blue Link・MyHyundaiアプリ・CTBという6つのプラットフォームに分散しているという課題を抱えていました。統合された顧客ビューが存在しないため、データ管理は非効率で、重複によるストレージコストも増大していました。Cubastionは統合顧客データベース(ICDB)を構築し、8,500万件超の顧客データを統合・重複排除して「ゴールデンデータ」を生成し、Salesforce連携の基盤を整えました。
Challenge
6つに分散した、8,500万件の顧客データ
事業・技術の両面で生じていた課題をご紹介します。
顧客データの分散と重複が、統合ビューの構築とSalesforce移行を阻んでいました。
ビジネス面の課題
- 6つのプラットフォームに分散した顧客データと統合ビューの欠如
- 重複エントリによる高いストレージコストと非効率
- 顧客・請求・リードデータの分断による全体像の不在
- カスタムレポート・KPIを生成できない硬直的なレポート基盤
技術面の課題
- Siebelライセンス満了に伴うSalesforceへの移行(データ損失回避の必要)
- 異なるシステム間のデータ形式・連携の差異
- 8,500万件規模の大量データの統合・重複排除
Solution
統合顧客データベース(ICDB)によるゴールデンデータ
提供したソリューションの中核をご紹介します。
多様なソースを集約・精製し、Salesforce連携の前提となる「唯一の真実」を構築しました。
- 統合顧客データベース(ICDB):Webサイト・ディーラー・CTBなど多様なソースからデータを集約
- Pythonによる顧客識別ロジック:重複を排除し、顧客レコードを8,500万件から4,500万件へ削減
- データ移行と最適化:PL/SQLとInformaticaでMariaDBを精製し、重複排除・整合性を確保、日次増分更新を実施
- ゴールデンレコードとSalesforce連携:標準化されたデータマートで、顧客・サービス・請求・リードを一意の顧客IDに紐付け
- データウェアハウス:Deltaアーキテクチャで各ソースを単一パイプラインに集約し、整合性を検証
Architecture
ソースからゴールデンデータへの統合パイプライン
データの流れと各層の役割をご紹介します。
分散ソースを段階的に統合・精製し、Salesforce連携可能な形へと整えました。
- As-Is層(EAI):EAI(webMethods)で分散システム(NDMS・GCRM・AWS・Blue Link・MyHyundai・CTB)からMariaDBへデータを流し込み
- クレンジング層(MariaDB):運用データソースとして、Python・PL/SQL・Informaticaで精製・重複排除
- データマート:Salesforce連携用の標準テンプレートで「ゴールデンレコード」を生成
- データウェアハウス:Deltaアーキテクチャで単一パイプラインに集約し、標準テンプレートに整形して格納
Capabilities
この事例で実証された提供価値
お客様がCubastionと取り組める領域の一例です。
本プロジェクトを通じて、以下の専門領域における実装力を実証しました。
- 大規模データ統合:6プラットフォーム・8,500万件規模のデータをEAIとPythonで統合・重複排除
- 広範なAPI開発:80以上のAPIを開発し、プラットフォーム間の正確なデータ伝送とKPI計測を実現
- 高度なデータ管理と自動化:150の手続きロジックで150エンティティを日次更新し、精度と効率を担保
ICDBにより、分散していた顧客データは単一の信頼できる基盤へと統合されました。本事例で確認された主な効果は次のとおりです。
- 6つの分散プラットフォームを統合しデータ一元化100%(単一の真実)を達成
- 顧客レコードを8,500万→4,500万件へ、データ量を47%削減
- 重複排除と最適化によりストレージコストを50%削減
- 従来のOBIEE比でレポート生成を60%高速化
- 日次データフィルタリングで80%の精度を維持
- 80以上のAPIと150の手続きロジックで、正確で効率的なデータ基盤を構築