デジタルアセット(暗号資産)レンディングの先駆けである CLST 様は、暗号資産市場の拡大に対し、老朽化したプラットフォーム CLST 1.0 の限界に直面していました。Cubastion はパートナーとして全面的な刷新に取り組み、技術基盤の再構築からリスク管理・機能統合・セキュリティ強化までを緻密に作り込み、CLST 2.0 として新時代のデジタルアセットレンディングをリードする基盤を実現しました。
Challenge
老朽化した CLST 1.0 が抱えた限界
本プロジェクトで解決すべき課題をご紹介します。
市場の急拡大に対し、旧基盤は柔軟性・正確性・運用効率のいずれにも課題を抱えていました。
- 技術の老朽化:CLST 1.0 が柔軟性・革新・連携を妨げ、ユーザー満足と競争力を制限
- 不正確な指標:LTV・維持 LTV の不整合がデータの信頼性を損ない、意思決定を阻害
- 複雑なオンボーディング:不明確な手順とコミュニケーションの問題が利用者の負担となり、定着を阻害
- 非効率なリスク・コンプライアンス管理:手作業の処理が遅延・誤りを生み、規制変化への対応を困難に
Solution
CLST 2.0 ― 全面的なプラットフォーム刷新
提供したソリューションの中核をご紹介します。
課題ごとに最適化した多面的なソリューションを、一貫したアーキテクチャ上で構築しました。
- 統合ポータルと RBAC:ロールベースアクセス制御で利用体験を整理し、必要領域に権限を限定して運用効率とセキュリティを向上
- 技術基盤の刷新:AWS クラウドへ移行し、マイクロサービスでモジュール性・独立デプロイ・保守性を確保。React で動的で使いやすい UI を実現
- ウォレット連携と決済:銀行口座とデジタル通貨に対応した統合ウォレットで、直接決済と柔軟な資金管理を実現
- コラテラル管理・自動リバランス:資産価値を追跡し自動リバランス。保有・残高・決済・ローン状況を可視化
- RFQ 交渉:複数の貸し手へ見積依頼を送り比較し、合意後にローン処理へ移行。構造化された数値提示の「グリッド」と直接対話の「チャット」の2方式を実装
- LTV 計算機・カウンターパーティ管理:情報に基づく借入判断を支援し、RFQ 内にローン価格計算を統合。取引パートナー追加の仕組みで信頼と協働を促進
- リスク・コンプライアンス/セキュリティ強化:TRM Labs・Comply Advantage を活用し、効率的なレビューと規制対応を実現。クラウド HSM と RBAC でユーザーデータと規制遵守を堅牢化
全面刷新により、CLST はオンボーディング・コンプライアンス・コミュニケーションのいずれも大きく改善しました。本事例で確認された主な効果は次のとおりです。
- オンボーディングの合理化:オンボーディングフォームと書類セクションにより事務負担を削減し、流動性確保までを高速化
- コンプライアンス管理:専任チームがアラート監視と検索 ID を管理し、TRM Labs・Comply Advantage でリスクを低減
- 効果的なコミュニケーション:組み込みチャットでチームと顧客のリアルタイム協働を実現し、生産性と満足度を向上
- 技術革新とユーザー中心設計:AWS・マイクロサービス・React の採用と、統合ポータル・チャット・並べ替え/絞り込みにより、進化する利用者ニーズに対応