インド最大級の銀行である State Bank of India(SBI) 様は、データ管理基盤として Informatica を活用し、業務効率と顧客サービスの向上を図ってきました。本プロジェクトでは、Informatica を バージョン 10.4.1 から 10.5.3 へアップグレード するにあたり、巨大な業務基盤を止めることなく、データ整合性・セキュリティ・可用性を損なわない移行が求められました。Cubastion は、4環境のサーバーミラーリングと OS/クライアントの事前整備を通じて、正確かつ迅速なアップグレードを実現しました。
Challenge
巨大な銀行基盤を、止めずに刷新する
本プロジェクトで解決すべき課題をご紹介します。
SBI の業務価値は極めて大きく、長時間のダウンタイムやシステム停止は許容できませんでした。
システム停止と事業継続性 :サービス中断は重大な金銭的損失と顧客満足の低下を招くため、ダウンタイムの最小化が不可欠
RHEL7 との非互換 :Informatica 10.5.3 が現行 OS(RHEL7)と互換性を欠き、エラー・障害・セキュリティ脆弱性のリスク
必要なアップグレード・導入範囲の特定 :SBI のような多層的な環境では、依存関係や不足コンポーネントの見落としが障害に直結
Solution
4環境ミラーリングと段階的アップグレード
提供したソリューションの中核をご紹介します。
現行エコシステムを乱さないため、すべての作業を新サーバー上で行いました。
サーバー/構成のミラーリング :SIT・UAT・本番・DR の4環境を新サーバー上に構築し、現行 10.4.1 のバックアップを取り込み。厳密なロードテストでデータ移行の正確性を検証
移行準備(環境整備) :10.5.3 の前提として OS を RHEL へアップグレードし、全サーバーで Oracle Client を更新。更新後に入念なテストとトラブルシュートを実施
10.5.3 へのアップグレード :4サーバーへインストール+バックアップ復元を行い、サンプルワークフローを実行。既存のマッピング・構成を検証してエラーのない移行を確認
主要接続の最終化 :アップグレード成功後、SBI のシステムインターフェースを新サーバーへ接続し、10.5.3 上で業務機能を稼働
戦略的なアプローチにより、SBI は安定したプラットフォーム上で Informatica の価値を最大化できるようになりました。本事例で確認された主な効果は次のとおりです。
運用の合理化 :システムがより堅牢かつ使いやすくなり、管理作業の負担を軽減
安定性の向上 :10.5.3 への移行でプラットフォーム安定性が大きく向上し、技術的なトラブル対応より活用に注力可能に
カタログ整備の拡張 :10.5.3 の EDC API により、技術メタデータに業務メタデータを補完し、データカタログの整備に柔軟性を獲得